平和教育プロジェクト委員会
沖縄の過去と現在をつなげ自らの未来をつくる
資料1)ブース展示にて配布した、沖縄において平和を創る取り組みを行っている団体・人々の活動を紹介する資料
資料2)ワークショップから生まれた、成果物としての平和学習マップ
2015年度 日本平和学会秋季集会(11月28〜29日)
11月28日(土)開催
平和教育プロジェクト委員会によるブース展示とワークショップ実践(部会2)
1.ブース展示、11月28日(土)午前中から(会場:新棟1階ホール)
2.部会2:ワークショップ、11月28日(土)16:00〜18:30(会場:111教室、新棟1階ホール隣接)
タイトル:「平和でゆんたく〜沖縄の平和を創る取り組みから 沖縄平和学習マップを作ろう〜」
平和教育プロジェクト委員会では、戦後70年に当たる今年の企画として、沖縄で平和を創る取り組みをしている人々と、沖縄に平和を考えに来る人々が、出会い語り合う場を作ることとなった。沖縄において平和学習・平和教育を行うにあたり、参加者が交流しながら、可能性を創造的な方法で模索した。よって、午前中からブース展示を行い、その流れを受けて、夕方には「部会2」の枠組みを得てワークショップ形式にて交流・対話・創作活動を実践した。
1.11月28日(土)午前から、沖縄において平和を創る取り組みを行っている団体・人々の活動を紹介するブースを準備し、また配布資料を事前に用意しておいた(上記、資料1、大会後に、学会ホームページに掲載)。学会会員のみならず非会員、特に沖縄における平和活動(研究・教育・運動)に関わる人々との交流を促すものであった。沖縄から平和を創っている人々、沖縄に平和を考えに来る人々の双方が、発見しあい、つながりあう。特に、不屈館の関係者は、2日間に亘り詰めて下さり、多くの人々に話をしてくださった。(ブース展示への参加団体は、不屈館、南風原文化センター、ひめゆり平和祈念資料館、沖縄県平和祈念資料館、対馬丸記念館、沖縄市戦後文化資料展示室ヒストリート、一中学徒隊資料展示室。また、企画・運営は、委員会メンバーの暉峻僚三、山根和代、杉田明宏、奥本京子。)
2.午後16:00から、2時間半のワークショップとして、沖縄で考える平和、沖縄から考える平和が、より活性化してゆくことを目指し、沖縄における「平和学習マップ」を作成した。ファシリテーターの5人を含めて、ジェンダー・年齢ともに多様な、のべ50人ほどの参加を得られた。ワークショップの内容の詳細は、次の通りである。(ファシリテーターは、暉峻僚三を中心に、杉田明宏、山根和代、アレキサンダー・ロニー、奥本京子。)
(1)ブース展示主体のうち、ワークショップへの参加団体・個人は、不屈館、南風原文化センター、ひめゆり平和祈念資料館、沖縄市戦後文化資料展示室ヒストリートであった。この4グループを中心に、それぞれワークのためのテーブルについてもらい、その後、参加者全員に4グループに分かれてもらった。ワークショップ開始当初は、各テーブルに8人〜9人が集ったが、徐々に途中参加も加え、最終的には10人以上が集う大所帯で、ワークを進めていくことになった。
(2)まず最初に、テーマ設定を行った。沖縄から発信している人たちの「どんなことを沖縄で体験・獲得してもらいたいか」を共有し、次に、沖縄にやって来て平和について考えようとする人たちの「どんなことを沖縄にて体験・獲得したいか」との期待を共有した。その後、その対話から紡ぎだされたことから、「平和学習マップ」を作成するにあたり、何をテーマとするかを検討してもらった。それぞれ、「顔」、「土地の記憶」、「現在と過去をつなげ自らの未来をつくる」、「沖縄の終わっていない戦争 もう一度来たい(ような)体感ツアー」といったユニークなテーマが対話の中から浮上した。
(3)「平和学習マップ」を作成するにあたり、上記の各テーマをめぐり、さらに具体的な対話を行った。これは、マップ作成のための準備に欠かせない詳細を詰めていく作業となった。
(4)「平和学習マップ」を作品として模造紙の上に作成する。色毛糸やカラーマーカー、折り紙などを用いて、旅程をなぞりながら、平和ミュージアムや地点などの要点を、A3サイズの沖縄地図を中央に貼り付けた模造紙に描いていった。
(5)参加者全員で報告しあい、対話の中身を共有した。後に、成果物としての平和学習マップのデータ化を行う(上記、資料2、大会後に、学会ホームページに掲載)。