主旨文
「平和」は無形である。たとえば、手にとって触ることができない。それゆえに、平和と文化とは密接に結びついているともいえるだろう。では、「平和」は聞こえるだろうか。この問いを大切にしつつ、今回の特集では「平和と音」を扱いたい。音楽・歌曲と平和は、文化的な側面から結びついてきた。いわゆる平和反戦歌などである。このようなポップカルチャーとしての音楽から平和にアプローチすることは可能だろう。ただし、今回の特集の「音」は音楽に限定せず、平和をめぐる多様な「音」について扱うこととしたい。
2016年の平和学会秋季研究集会に開催された部会「芸術文化と平和 クンストとしての音楽の可能性」は、「音」を文化(クンスト)として多角的に扱った企画であった。本特集でも、この部会のコンセプト及びいくつかの報告を取り入れつつ、新たに投稿論文を募り、音から考える平和学の可能性を模索したい。「音」の事例としては、戦場の音や戦時下を想起させる爆撃機の音、平和反戦歌、ラジオ・テレビ、戦争体験者の証言、さらには平和を考える音の実践など、幅広く含めてみたいと思う。
投稿呼びかけ文
上記の主旨に即し、「平和と音」をめぐる自由なテーマ設定での投稿論文を募集します。またこのテーマに直接は関係のない自由投稿も受け付けています。会員のみなさまの積極的な投稿を期待いたします。みなさまの論稿の多様さが、ポリフォニックに響き合うことを期待しております。
2017年7月7日
『平和研究』第50号編集委員会
投稿書式:
投稿完成原稿提出の際に確認されるべき投稿書式については、「日本平和学会『平和研究』投稿論文執筆要領」に準拠ください。字数上限は1万6000字です。
投稿の申込み締切:2017年8月20日(日)
投稿申込み方法:
(1)論文仮題、(2)要約(1500字程度)、(3)希望する投稿枠(「特集」あるいは「自由投稿」)、(4)住所・携帯電話番号・メールアドレスを、下記の応募先までe-mailにてお送りください。なお、申込みの際には、受領の確認メールを返信いたしますので、万一、一週間以内に返信ない場合、再度ご連絡ください。
応募先:
『平和研究』第50号編集担当者〔柳原伸洋(東京女子大学)、芝崎厚士(駒澤大学)、佐藤壮広(立教大学)〕 noby@lab.twcu.ac.jp 宛にお送りください。
投稿完成原稿提出締切:2018年1月31日(水)