ロールプレイを通じて考える、植民地・先住民・同化、そして平和への権利

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部会3 ワークショップ (平和教育プロジェクト委員会企画)

「ロールプレイを通じて考える、植民地・先住民・同化、そして平和への権利」

 

ファシリテーター: ロニー・アレキサンダー(神戸大学)、奥本京子(大阪女学院大学)、杉田明宏(大東文化大学)、鈴木晶(横浜サイエンスフロンティア高校)、高部優子(Be-Production)、暉峻僚三(川崎市平和館)、松井ケティ(清泉女子大学)、山根和代(平和のための博物館国際ネットワーク)

 

 平和教育プロジェクト委員会では、2016年秋季集会において、日本社会のレイシズムをテーマとしたワークショップを実施した。集会後の振り返りでは、日本社会におけるレイシズムの問題は、植民地支配の問題と不可分であることから、植民地や同化といった切り口の必要性がメンバーより提起された。そこで、2017年春季大会においては、提起された課題と、開催地が北海道という植民地支配の背景を持つことを踏まえて、「植民地、先住民、同化と排除」をテーマにしたワークショップを提供する。

 北海道という開催地の持つ背景は重要ではあるが、北海道や沖縄といった具体的かつ実在する事例を使うと、参加者のその事例に対する知識や思い入れによって、温度差(参加度)にかなりの差が出てしまうことが予想される。そこで春季大会では、先住民、植民・征服者などの立場を入れた架空のストーリーを元にした、ワークショップを実施する。 ワークショップの参加者は、ストーリーを元に立場ごとに「自分たちの不安・不満・恐れ」「自分たちの要求」をサークルプロセスの中で表現し、参加者同士で対話することで、植民地支配の中で生じる様々な暴力や対立を感じ、構造的な暴力を克服した共生のための知恵を探る。

 今回のワークショップは同日パッケージ企画で開催される「平和への権利」のシンポジウムとも連動している。サークルプロセスの後には、2016年に国連において採択された「平和への権利」の宣言の元になったサンティアゴ宣言から、先住民や植民地支配に関連する部分を紹介し、サークルプロセスにおいて出された要求を実現できる条約文を参加者が作成する。

 架空の寸劇と条文づくりを通じて、自分の社会の中に実際にある支配や同化を考え、語り交わす機会としたい。

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部会3ワークショップ(インデ島)チラシ.pdf
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