部会5 「東電原発事故 問われぬ加害責任――水俣の「教訓」も踏まえて」(3.11プロジェクト委員会企画) 報告者プロフィール

・武藤 類子(福島原発告訴団)http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/

 

 1953年、福島県三春町生まれ。版下職人、養護学校教員を経て2003年より、福島県田村市で里山喫茶「燦」を営んでいたが、2011年の福島第一原子力発電所の苛酷事故によって休業を余儀なくされた(後、正式に廃業)。チェルノブイリ事故以来、原発反対運動に携わり、六ヶ所村に通ったほか、福島県内の二つの原発を巡る様々な問題にコミットしてきた。2011年は「ハイロアクション福島原発40年」として活動を予定していた。福島第一原発事故発生以来、住民や避難者の人権と健康を守るための活動に奔走している。2012年より福島原発告訴団の団長を務め、またフクシマアクションプロジェクト共同代表でもある。主な著書に『福島からあなたへ』(2012年、大月書店)、『どんぐりの森から』(2014年、緑風出版)、『強制起訴: あばかれた東電元最高幹部の罪』(海渡弁護士との共著、2015年、金曜日)。

 

 

 

・海渡 雄一(福島原発告訴団弁護団)http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/

 

 1955年、兵庫県生まれ。1981年から労働事件、原発訴訟などの環境事件、監獄訴訟などの人権事件に携わる。このような事件の弁護を通じて、憲法に保障された基本的人権を実現することが弁護士の役割だとの信念を得る。福島原発事故を未然に防ぐことができなかったのが痛恨の極みも、今は原発事故の被害の実態を明らかにし、再稼働を止めるための訴訟に取り組む。また、盗聴法や依頼者密告制度、共謀罪、秘密保全法制の問題などにも取り組んできた。2010年4月から約2年間、宇都宮健児会長の下で日弁連事務総長。

 福島原発告訴団弁護団、東京電力株主代表訴訟弁護団、脱原発弁護団全国連絡会共同代表、脱原発法制定全国ネットワーク事務局長、原子力市民委員会委員。主な著書に『原発訴訟』(2011年、岩波新書)、『強制起訴: あばかれた東電元最高幹部の罪』(武藤団長との共著、2015年、金曜日)『市民が明らかにした福島原発事故の真実: 東電と国は何を隠ぺいしたか』(2016年、彩流社)。