巻頭言 あらためて「南北問題」を考えよう ・・・峯 陽一/吉田 敦
●依頼論文
1.21世紀のアフリカの貧困
現金移転から社会連帯政策へ ・・・大林 稔
2.複合格差を移動する
湾岸産油国で家事労働者として働くフィリピンのムスリム女性・・・石井正子
3.対アフガニスタン支援の様々な側面
十分だが不足する援助・・・嶋田晴行
4.「ジェンダー主流化」を越えて
紛争後の東ティモールにおける灌漑復旧の現場から・・・古沢希代子
5.破綻国家/脆弱国家の状況から照射する世界秩序とガバナンス
開発研究の視角から・・・妹尾裕彦
●投稿論文
6.問題発見・解決過程の語りと当事者性・・・笠井賢紀
●書評
開発研究と地域研究の架橋を目指して・・・吉田 敦
(高橋基樹『開発と国家――アフリカ政治経済論序説』勁草書房 2010年1月)
アフラシア叢書――紛争解決の新たな知を目指して・・・上野友也
(長崎暢子,清水耕介編『紛争解決――暴力と非暴力』
ポーリン・ケント,北原淳編『紛争解決――グローバル化・地域・文化』
川端正久,武内進一,落合雄彦編『紛争解決――アフリカの経験と展望』ミネルヴァ書房 2010年6月)
「脆弱国家」支援と国際援助協調の課題・・・佐藤千鶴子
(稲田十一編『開発と平和――脆弱国家支援論』有斐閣 2009年9月)
政治的想像力を取り戻す・・・浪岡新太郎
(セルジュ・ラトゥーシュ著,中野佳裕訳・解題『経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学』作品社 2010年)
日本平和学会の研究会活動・・・日本平和学会事務局
編集後記・・・峯 陽一/吉田 敦