平和研究35号 : 【「核なき世界」に向けて】(2010年11月刊)

巻頭言
「核なき世界」を現実的な目標とするために ………………秋山信将
●依頼論文
1 北東アジアの非核化と日本
 ――「核の傘」依存再考のための予備的考察 ………………………黒崎輝
2 原爆被爆被害の概要,そして原爆被爆者の思い ……川野徳幸
3 核兵器廃絶に関する4報告の比較と米国への影響 ……水本和実
4 核兵器禁止条約の実現に向けた市民社会の動向 ……中村桂子
5 核なき世界と戦争なき世界
 ――グローバルな紛争構造の転換への視座 ………………………遠藤誠治
●投稿論文
6 NPT の不平等性と「非核兵器国に対する安全の保証」の論理……佐藤史郎
7 東ティモールにおけるコミュニティ和解プロセス(CRP)の制度形成過程
 ――規範のローカライゼーションとエージェントの役割 ……クロス京子
8 コミュニケーションと平和
 ――フィリピンにおける民衆自立運動の事例から …………………平井朗
●書評
スレブレニツァ・ジェノサイドとジェノサイド研究 ………二村まどか
   長有紀枝『スレブレニツァ―あるジェノサイドをめぐる考察』東信堂,2009年
核兵器のない世界を目指して …………………………………………黒澤満
   吉田文彦『核のアメリカ―トルーマンからオバマまで』岩波書店,2009年
国際社会の規範変容と国内政治秩序の動揺 ………………………佐伯太郎
   武内進一『現代アフリカの紛争と国家─ポストコロニアル家産制国家と
        ルワンダ・ジェノサイド』明石書店,2009年
 冷戦史研究の新しい地平を開く ……………………………………………木村朗
   菅英輝編『冷戦史の再検討―変容する秩序と冷戦の終焉』法政大学出版局,2010年
編集後記 ……………………………………………………………小林誠/足立研幾