平和研究21号 : 【「持続可能な発展」と日本の選択】(1996年刊)

●巻頭言 
小沼通二「ノーベル平和賞とパグウォシュ会議」

●特集論文
村井吉敬「『持続可能な発展』と日本の選択」

細川弘明「先住民族と資源開発・環境問題:少数者化、生態学ダンピング、そして『持続可能な加害』構造の中で」

雨森孝悦「持続可能な貧困緩和プログラム:フィリピンのグラミン・バンク型貯蓄・融資プログラムの事例から」

西山俊彦「持続可能な開発原理の二律背反性と普遍的秩序(平和)構築原理としての不可欠性」

関良基「熱帯における森林資源の持続可能性と日本の役割:フィリピンにおける森林再生事業を例に」

猪口邦子「子供と国際政治」

古沢希代子「試論:ポスト冷戦期国際人権運動の課題:人権を巡る南北のディスコース対立を超えて」

内海愛子「日本の戦後補償とその問題点」

北沢洋子「国連と人権・女性・NGO:『戦後50年』を国際的に検証する」

朴一「アジアに対する日本の援助と戦後補償」

●自由論稿
増田あゆみ「阪神大震災と神戸華僑社会:大震災が明らかにした多文化社会の実情」

大島京子「日米比較:歴史教科書の中の原爆投下」

●学会動向
ロニー・アレキサンダー「APPRA/PSAJジョイント・セッションについて」

児玉克哉「非暴力社会の創造を目指して:第16回国際平和研究学会報告」

●書評
廣瀬克哉「社会科学の時代拘束性と蘇生のための『討論の場』」(石田雄著『社会科学再考:敗戦から半世紀の同時代史』)

福田菊「国連を通して計られる国家間民主主義の現実」(武者小路公秀・明治学院大学国際平和研究所編『国連の再生と地球民主主義』)

富野暉一郎「核情報のコントロールを克服する地球規模の現場報告」(富田博光著『蝕まれる星・地球』)

○日本平和学界の研究活動/日本平和学会事務局