平和研究14号 : 【言語政治学と平和の課題】(1989年11月刊)

●巻頭言
多賀秀敏・古川純「天皇制と平和研究」

●特集1【言語政治学と平和の課題】
石田雄「『平和』の両義性―近現代日本における『平和』の意味論―」

グレンD.フック「言語の政治的機能―安全保障問題を中心に―」

栗原彬「政治的言説の構造―言語政治学による探求―」

●特集2【天皇・軍隊・戦争】
宮崎繁樹「天皇の戦争責任」

内海愛子「日本のアジア支配と戦争責任」

今村嗣夫「自衛官『合祀』拒否訴訟―天皇・靖国・自衛隊―」

笹川紀勝「天皇の葬儀と自衛隊―憲法的価値より人格的権威に基づく敬礼の問題―」

●自由論稿
高橋正樹「パヤーパープ反乱にみる19世紀末の北タイの紛争構造―植民地主義と政治支配の強化―」

乾潤一「東欧新世代運動と『下からのデタント』の進展」

片岡信之「世界システム論とマルクス主義フェミニズム―近代世界システムの《内部-外部》構造―」

●講演
C.F.アルジャー「世界平和の構築に向けて―20世紀に我々は何を学んだか―」

A.ラパポート「科学を人類福祉のために」

●国際会議動向
岡本三夫「最近における平和研究・平和学の動向―88年IPRA総会と89年ISA/BISA総会に出席して―」

●書評
勝 俣誠「南北問題から見たアジア」(猪俣津南雄著『踏査報告―窮乏の農村』、新潟日報報道部著『ムラは語る』、村井吉敬著『エビと日本人』、ブリギッテ・エ ルラー著/伊藤明子訳『死を招く援助―バングラデシュ開発援助紀行』、エバ・ミシリビエッチ著/栗野鳳監訳『NGOが見たカンプチア』)

大隈宏(高柳先男著『ヨーロッパの精神と現実』)

木畑洋一(細谷千博著『両対戦間の日本外交―1914-1945』)

Ronni Alexander(Stuart McMillan, Neither Confirm nor Deny: The Nuclear Ships Dispute between New Zealand and the United States)

首藤もと子(Noordin Sopiee, Chew Lay See and Lim Siang Jin eds., ASEAN at the Crossroads)

横山正樹(綿貫礼子編『廃炉に向けて―女性にとって原発とは何か』)

平尾桂子(初瀬龍平『内なる国際化』増補改訂版)

服部学(ジェイムズ・トンプソン編著、黒沢満訳『核戦争の心理学』)

鎌田定夫(深瀬忠一・森泉・中村研一編『北海道で平和を考える』)

○日本平和学会の研究会活動/日本平和学会事務局