平和研究の再出発。「未曾有の災害」は過去のものになったのか? 忘却と記憶の風化に抗い,いま 「3・11」から再び思考を開始する。
目次など
巻頭言 「3・11」――平和研究の再出発・・・佐々木寛/蓮井誠一郎
● 依頼論文
1 序――東日本大震災及び福島原発事故に伴う被害について・・・植田和弘
2 低認知被災地における市民活動の現在と課題
茨城県の放射能汚染をめぐる問題構築・・・原口弥生
3 政治的エコロジーと新しい政治の時代のために
ポスト3・11の政治を考える・・・畑山敏夫
● 投稿論文
4 日本の近代国家建設における「東北」
軍国主義と経済成長の時代をこえて・・・篠田英朗
5 原発震災から開発研究を再考する
開発政治の超克に向けて・・・真崎克彦
6 自由とサステイナビリティは接合しうるか
「創造的復興論」再考・・・鴫原敦子
●書評
トラウマと復興――傷のまわりをなぞりつづけるということ・・・菊池美名子
(宮地尚子『震災トラウマと復興ストレス』(岩波ブックレット)岩波書店 2011年)
(宮地尚子『トラウマ』(岩波新書)岩波書店 2013年)
誤作動する科学と社会――原発災害増幅のメカニズム・・・安部竜一郎
(松本三和夫『構造災――科学技術社会に潜む危機』岩波書店 2012年)
平和とヴィジョン――不可分の二大テーマ・・・前田幸男
(石田雄『安保と原発――命を脅かす二つの聖域を問う』唯学書房 2012年)
植民地主義の同時代性と「民衆」としての視点が持つ可能性――上原こずえ
(越田清和編『アイヌモシリと平和――〈北海道〉を平和学する!』法律文化社 2012年)
日本平和学会の研究会活動・・・日本平和学会事務局
SUMMARY
編集後記・・・蓮井誠一郎/佐々木寛
日本平和学会設立趣意書
日本平和学会第20期役員
日本平和学会会則