平和研究39号 :  【平和を再定義する】(2012年10月刊)

主体的な平和の実現へ。
「平和」とは,誰の,どのような状態を意味してきたのか。 多義性に富む「平和」を,学問分野を越え,異なる視点で考え,日本と現代世界を問い直す。

巻頭言 平和を再定義する・・・大津留(北川)智恵子/小林誠

●依頼論文
1.平和憲法の再定義
    予備的考察・・・君島東彦
2.放射線被曝と平和・・・沢田昭二
3.平時の平和を再定義する
    人道支援と「人間の安全保障」の視点から・・・長有紀枝
4.紛争転換と芸術
    動態的平和を模索して・・・奥本京子

●投稿論文
5.「視えない」核被害に迫る
    グローバルヒバクシャの視野から・・・竹峰誠一郎
6.平和構築と「実体のない平和」
    警察改革(支援)からみる平和構築研究の批判的転回・・・古澤嘉朗
7.紛争後シエラレオネにおける法の支配の(再)確立と紛争被害者の損害回復・・・小阪真也

●書評
平和構築論再訪・・・玉井雅隆
    (藤原帰一・大芝亮・山田哲也編『平和構築・入門』有斐閣 2011年)
平和を再定義してきたアクターとしてのNGO ・・・市川ひろみ
    (毛利聡子『NGO から見る国際関係――グローバル市民社会への視座』法律文化社 2011年)
「脱国家」する国際協力?――対テロ戦争の時代における開発援助・・・藤重博美
    (藤岡美恵子・越田清和・中野憲志編『脱「国際協力」――開発と平和構築
を超えて』新評論 2011年9月)
琉球独立論が平和学に突きつける課題・・・池尾靖志
    (松島泰勝著『琉球独立への道――植民地主義に抗う琉球ナショナリズム』法律文化社2012年)

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SUMMARY   

編集後記 小林誠/大津留(北川)智恵子

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